メッセージ

2020年7月26日(日)のメッセージ

たゆまず善いことを

「そして兄弟たち、あなたがたは、たゆまず善いことをしなさい。もし、この手紙でわたしたちの言うことに従わない者がいれば、その者には特に気をつけて、かかわりを持たないようにしなさい。 そうすれば、彼は恥じ入るでしょう。しかし、その人を敵とは見なさず、兄弟として警告しなさい。」
(テサロニケⅡ 3章13~15節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 坂元幸子

本日礼拝後、2020年度の定期総会兼決算総会を行います。3月29日から延期されて実に4ヶ月ぶりです。この間、他の多くの教会のように文書による決議を行うことも考えました。しかし「決算総会も兼ねて」「文書ではなく集まって」行うことを大事にし、7月下旬という日程が決まりました。この間の皆さんのお祈りと忍耐には心から感謝です。2020年度は既に4ヶ月が過ぎ実質残り9ヶ月間で一年の活動を行います。しかも活動予定のほとんどが既に中止されている変則的な「コロナ年度」です。しかしその変則の中に生まれた新しい可能性が事前質問方式でした。「尋ねること」「答える(応える)こと」「共に考えること」、を通してよりバプテストらしい総会になりつつあります。主のみ心を共に聴く、その対話が生まれているのです。

さて、4月以降のこの4ヶ月、「聖書教育」誌では既に4冊の書を読んできました。ヨハネ福音書、使徒言行録、第一テサロニケ、第二テサロニケです。皆さんはこれらの書をそれぞれ ご自分でも開いて読んでおられるでしょうか。ぜひそうしていただきたいと願います。キリスト者、特にバプテスト信徒は「聖書の民」です。固定化した信仰告白や書かれた信条を信じるのではなく自ら聖書を開き、他者と共に聖書に聴き、今も生きて働く主イエスに出会うのです。 聖書は神さまからのラブレターと言われます。ラブレターですから私たちへのラブコールが聖書には満ちています。その意味で聖書を読むのは本当に楽しい業です。聖書を読む楽しさを皆さんが見出してほしいと祈ります。食物を得ないと体が弱るように、み言葉の糧をいただかないと私たちの信仰は弱ります。足元がふらつきます。聖書を読んで命を力をいただきましょう。

テサロニケの人々は終わりの日の主の来臨を巡って不安にかられ慌てふためき右往左往していました。使徒パウロの手紙は人々の誤った思い込みを正し真の希望を指し示します。今朝の箇所からは主の来臨が既に来たのならもう働かなくてもいいと怠惰な生活に流れる人たちが垣間見えます。いろいろな考え方や生活の在り方が教会の中にも行き交う中、日々の労働を軽視せず努めて落ち着いた普通の生活をすることが、たゆまず善を行うことだと勧められています。

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