2023年5月21日(日)のメッセージ
望まない悪を行うわたし
「わたしは自分の望む善は行わず、望まない悪を行っている。」
(ローマの信徒への手紙 7章19節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
「わたしは自分の望む善は行わず、望まない悪を行っている。」(19)
パウロはここまで罪の問題を議論してきて、人間はいいことしようとしても、わかっていても悪いことをついついやってしまいます。
自分の中にいる「罪」。それを取り去りたいのにまた罪を犯してしまう、わたしの中にある「善」を知りながら、わたしはなんと「惨め」なんだろう!!そんな情けない姿が「現実」なのです。これを「肉の法則」だと定義します。
24節で「なんと惨め」とありますが、25節では「感謝」と言い換えられていることに注目しましょう。私たちが罪の問題から解放されるには、やはりイエス・キリストの十字架による「赦し」しかありません。「私は、罪を持つ人間です」と告白しつつ、実はその時こそ、真の意味でのキリスト者としての生き方・生活を步み始めるための絶好のチャンスなのです。どうか今、静かに神の前に出て、共に祈りましょう。そしてただただ感謝をしたいと思います。
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