2024年10月13日(日)のメッセージ
父と呼ぶ関係
「だからこう祈りなさい。『天におられるわたしたちの父よ。』」
(マタイによる福音書 6章9節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
今日は「主の祈り」の中で、イエスさまは具体的に、何に心を向け、どう祈ったらいいのかということを教えてくださっています。私が高校生の頃、祖母が亡くなる前に、糖尿病や腎臓などさまざまな病気で寝たきりとなり、会話や孫の私の顔もよく分からなくなった時期がありました。しかし訪問すると必ず「主の祈り」だけは最後に言って感謝の時を持てたことを覚えています。神さまがわたしたちのことをどう思い、どういう関係を持とうとしておられるのか、それをイエスさまが教えてくださったのが主の祈りです。「天におられるわたしたちの父よ」(9)の父は、ヘブライ語では「アッバよ」とこの「アッバ」という言葉はよく「お父ちゃん」というような、子どもへの言葉であると言われています。
父なる神さまに対して、幼子のように「アッバ、父よ!」と呼びかけられるイエスさまが、その御自分を通してわたしたちをも、神との親子の関係、愛され、守られる親密な関係に招いてくださっているです。その恵みに感謝して、今週も主と共に歩みましょう。
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