2025年9月14日(日)のメッセージ
素晴らしい御業
「エッファタ」
(マルコによる福音書 7章34節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
本日は高齢者祝福式ですが、いかなる状況にある人にも、イエスさまとの出会いが与えられているということが語られています。私たちは病気や様々な理由で教会に行かれない状況があります。聖書でも、自分からイエスさまの所に行くことができないような身体に障がいがある人に対して、言葉が話せないために信仰告白が困難な人に対しても、耳が不自由で、御言葉をうまく聞き取りにくい人であっても、必ずイエスさまと出会い、救いの道が開かれるのだという希望が語られています。
33節で、イエスさまは、「この人だけを群衆の中から連れ出した」とあります。 これはイエスさまが奇蹟を行われる時の共通要素で、その人だけ、ただその人一人に向かって対面されるのです。イエスさまは、耳の聞こえない舌の回らない人だけを連れ出して、一対一の出会いをされました。
私たちは、誰にも分かってもらえないような重荷や思い煩いに心が乱れることがあります。そんな時、「私の心、私の思い煩いを知ってください」と祈れる神さまがいることは大きな慰めです。人は理解してくれなくても、理解してくださる神さまがいる。どうか「私を知ってください」という祈りを、心の奥底まで神さまに差し出してください。深い心の奥底で神さまと繋がることで、どんなことがあっても決して揺らぐことのない全てを知って導いてくださるのです。
そのことによって、わたしたちは「エッファタ」「開け」というイエスさまの言葉によって、新しい生き方へと招かれて、私たちの閉ざされた扉が開いていくのです。また新たな勇気をいただいて歩みましょう!