2025年10月26日(日)のメッセージ
逆らわない者は味方
(イエスさまに便乗する)
「わたしたちに逆らわない者は、わたしたちの味方なのである。」
(マルコによる福音書 9章40節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
今日の便乗という言葉を国語辞典を引くと、「他人の行動や出来事、流行などにうまく乗っかること」だと出てきました。ポジティブな文脈でも、ネガティブな文脈でも使われます。私たちも日常で何かに便乗する場合、仲良しならば、ついでなのだから「喜んで」一緒に行きたいし、お役に立てて嬉しいという感じですが、もしこれが気の合わない人で、いつも調子よく頼まれたらどうでしょう。ついつい自分の都合や気持ちが優先されて左右される私たちです。
今日の聖書では、弟子の一人であるヨハネがイエスさまに不平を言いました。それは、「イエスさまの名を使って悪霊を追い出している者がいるのです」という事でした。あま に調子がいいんじゃないですか?…というところかも知れません。弟子達だけでなく人々も神の子、救い主なんだから、聞いてくれるし、そこに便乗したら良いと思っていたのかもしれません。しかし、イエスさまは「やめさせてはならない」と、逆にヨハネを制止しました。「わたたちに逆らわない者はわたしの味方」(40)だと仰いました。
確かに私たちはヨハネのように都合よく神の言葉を解釈して、神を引き寄せ、相手を変えさせようとしてしまいますが、キリストは、へりくだる者を招く方です。イエスさまの乗るバスには、沢山の人が乗り、沢山の救いがあり、その目的地には、沢山の居場所を用意してくださいます。それには神さまのみことばを「そのまま」幼子のように受け入れる信仰告白が、天の国の切符になるでしょう。まだイエスさまを受入れていない方も、信じられない方も今、イエスさまのみことばというバスに一緒に「便乗」して乗りませんか?


