2020年1月12日(日)のメッセージ
この方こそ神の子
「わたしは、“霊”が鳩のように天から降って、この方の上にとどまるのを見た。わたしは
この方を知らなかった。しかし、水でバプテスマを授けるためにわたしをお遣わしになった方が、「“霊”が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が聖霊によってバプテスマを授ける人である」とわたしに言われた。わたしはそれを見た。だから、この方こそ神の子であると証ししたのである。」
牧師 坂元幸子
2020年が明けて2週間経ちました。私たちの教会では現在、毎年1月に執事選出総会を行っていますのでこの執事選出総会をもって新年(度)が始まる実感があります。2019年度は新しく執事になった方々も含め、定員7名で執事会を持つことができました。奉仕された7名お一人おひとりに感謝すると共に、現在実施中の投票の上に教会の主イエスさまの導きを祈りましょう。特に、執事を選び立てるのは教会、すなわち一人ひとりの私たちである自覚を新たにし、祈りと責任をもって投票に臨みましょう。やむを得ない欠席の場合必ず委任状を出しましょう。
主イエスが公生涯を始められた時、主イエスこそ神の子であると証言したのは、まず父なる神さまご自身でした。「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」(マルコ1:11)の言葉は共観福音書(マタイ・マルコ・ルカ)すべてに記されています(マタイ4:17、ルカ3:23)。 一方ヨハネ福音書は独自の視点からそれを証言します。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」というバプテスマのヨハネの言葉です(ヨハネ1:29)。小羊、それは「狼は小羊と共に宿り」(イザザヤ11:6)とあるように小ささや弱さの象徴です。イザヤは「見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。わたしが選び、喜び迎える者を」(イザヤ42:1)と語る時にその僕は「傷ついた葦を折るることなく、暗くなってゆく灯心を消すことのない」(42:3)者であると述べます。そしてそのような僕こそがこの世の罪から人びとを救い出す神の小羊であることをヨハネ福音書は証言します。
神の愛はこの神の小羊によってこの世界に表されました。バプテスマのヨハネが自らを示すためではなく、「この方こそ神の子である」(1:34)と人びとに証ししたように、私たちもまた、この方イエス・キリストこそが神の子であることを証しし伝える者とされてゆきたいのです。