2022年1月2日(日)のメッセージ
福音のスタート
「イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。」
(マルコによる福音書1章17節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
2022年が始まりました。本日のタイトルは「福音のスタート」ですが、藤沢教会も昨年10月から新しい牧師体制となり、私自身献身者として新たなスタートをしたばかりです。
何もかもが新しく出発「スタート」する時です。主がおられることを感謝して、御言葉を聞きながら、与えられた一日一日を精一杯歩みたいと思います。
お正月には恒例の箱根駅伝があります。毎年熱戦が繰り広げられますが、このバトンを繋ぐと同時に、裏ではバトンが繋げないドラマがあります。教会はタスキを繋いでいきます。教会も御言葉に繋がって共に歩んでいきましょう。
「神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。」(フィリピ 3:14)パウロは目標(神の国)を目指すことを言いますが、わたしたちクリスチャンにとって目指すべきゴールはイエス・キリスト(神の国)です。そしてそのゴールを目指してすでにスタートが切られており、信仰はいつも「初め」なのです。ですから、たとえ途中で挫折してしまっても、コースを外れてしまって道を見失ってもいいのです。大事なことは、常に初めに「立ち返る」ことです。いつもスタート地点に立つということです。つまり、初めに立ち返るということは、目的地であるゴールに目を向けるということなのです。
本日の後半の聖書が語るのは最初の弟子たち4人の「招き」。召命の箇所です。(16-20節)復活のキリストが今新たに「わたしについてきなさい」と呼びかけておられます。私たちはイエスさまから呼ばれた時、ついていく物語に「巻き込まれて」いくのです。常に「主体」はイエス・キリストその方なのです。教会も御言葉に繋がって歩んでいきましょう。
「「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。」(マルコ15節)悔い改めとはギリシャ語で「メタノイア」方向転換を意味しますが、マルコは、イエスさまに従う時は、潔くすべてを明け渡したということです。自分の古い世界、自信をもって生きて行く 世界を捨てて、ただイエスさまに拠り頼む世界に移るということです。この礼拝から、今年も新しくされて主と共に歩んでいきましょう。「私についてきなさい(17節)と招いておられる主を信じて福音をスタートしたいと思います。