2022年10月2日(日)のメッセージ
バビロンからの帰還
「上って行くがよい。神なる主がその者と共にいてくださるように。」
(歴代誌下 36章23節:日本聖書協会 新共同訳 旧約聖書)
牧師 伊藤真嗣
本日からエズラ記の学びが始まります。イスラエルの民は新バビロニアを滅ぼしたアケメネス朝のキュロス2世が紀元前538年に出した「民族解放令」によって帰還が許されました。そしてバビロン帰還後は、国家建設を果たすべく、エルサレム神殿を修復しますが、その中心を担ったのが、総督指導者ネヘミアと祭司エズラでした。エズラは祭司として民を励ましついに帰還を果たします。 「ペルシアの王キュロスの第一年のことである。主はかつてエレミヤの口によって約束されたことを成就するため、ペルシアの王キュロスの心を動かされた。キュロスは文書にも記して、国中に次のような布告を行き渡らせた。」(1節)
皆さんも「心を動かされたり」「心を駆り立てられた」経験はありますか。ここでは、口語訳聖書では、「心を感動させられた」、新改訳では「主はキュロス王の霊を奮い立たせた」とあります。そして神さまはキュロス王だけに働かれたのではなく、更にエズラやイスラエルの民にも触れられたのです。
バビロン捕囚で苦難の経験をしたイスラエルの民でしたが、それでも彼らは神に対して忠実です。神のあわれみと恵みの中で、主にあって「神の家を建てあげる」わざを行なうことができます。そして「共に礼拝する者」になります。私たちもそのような者でありたいものです。藤沢バプテスト教会も伝道開始61周年、新会堂建築9周年を迎えて、これからも共に主の神殿を建て上げ、福音を伝えていきたいと思います。