メッセージ

2022年10月30日(日)のメッセージ

エルサレムへの想い

「あなたの僕の祈りとあなたの僕たちの祈りに、どうか耳を傾けてください。」
(ネヘミア記 1章11節:日本聖書協会 新共同訳 旧約聖書)

牧師 伊藤真嗣

今日から始まるネヘミア記は、エズラの活躍した時代より約10年後の出来事を記しています。アルタクセルクセス王の時代です。ネヘミヤはユダヤ人でしたが、ペルシャの国で王の献酌官というぶどう酒を王に差し出す非常に重要な立場にありました。

ネヘミヤは王の献酌官としていつも明るく働いていたのでしょう。しかしエルサレムから来た客に荒廃したエルサレムのことを聞いてから表情が暗くなってしまったのです(2節)。そのことに王が気付いてネヘミヤに問うたことがエルサレムの城壁の再建への第一歩でした。

日頃の関係性は大切だと思います。誠実に、笑顔で仕事に励んでいたからこそ、ネヘミヤの異変を王は気付き、願うことをかなえようと思ったのでしょう。つらい日々の中でいつの間にか表情が暗くなることがあると思いますが、意外とまわりは気付いています。

そしてネへミヤは、ペルシャの王宮で何不自由のない生活をしていましたが、1章2節で兄弟ハナニが訪ねてきて祖国の現状を聞いたとき、いてもたってもいられなくなりました。しかし大切な事は彼は行動する前に、主の前に出て「祈った」のです。私たちも、これを忘れてはなりません。祈りは、どんな行動よりも重要です。まずは自分の想いや願いを主に祈り、主にすべてをお委ねするとき、主は私たちの想いに耳を傾けて、必ずすべてのことを最善に導いてくださいます。コロナ禍の日々の生活で辛い時にも共に祈りに繋がりつつ、イエスさまが必ず起きあがらせてくださいますように祈ります。

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