2022年12月18日(日)のメッセージ
マリアとエリサベト
「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。」
(ルカによる福音書 1章47節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
4つ目のキャンドルが灯りいよいよ来週はクリスマスを迎えます。 本日箇所の前のマリアも神さまからのお告げを聞く「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」(38)と天使ガブリエルに答えます。その後、マリアは山里に住んでいる親戚のエリザベトの元に「飛んで」いきます。
聖書の人物は、復活を目撃したマグダラのマリアもそうですが、神さまのお告げ(御心)を示されると、じっとしていられないのです。一度神さまから導きをしめされると、いてもたってもいられなくなって、心臓がドキドキしてまず行動を起こしてしまうという「経験」です。この時は、マリアは後にバプテスマのヨハネの母となるザカリアの妻、エリサベトに会うためです。神さまの御心を知ったマリアはその福音を携えて次の伝道へと旅立ったのです。走れメロスのように愛する者のため駆けつけたのです。
信仰は確かに最初は受け身(自己受容、自己認識)です。しかし神さまの御心を知った後、「主体的な信仰」へと変えられるのです。それがクリスマスのマリアの恵みなのです。
わたしたちもこのクリスマスのこの時、マリアの信仰を学びましょう。そしてエリサベトの事も忘れてはいけません。それぞれの家族にも、それぞれの「ファミリーヒストリー」があり、その中で神さまからの不思議な「選びと招き」によって救いが広がるのです。マリアとヨセフには試練の中でイエス・キリストが与えられ、エリサベトとザカリアにはヨハネが与えられました。2組の夫婦には祝福という一本の神さまへの道で繋がっているのです。