メッセージ

2022年12月25日(日)のメッセージ

イエスの誕生

「今日、ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。」
(ルカによる福音書 2章11節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

クリスマスおめでとうございます!主イエスがお生まれになった日を記念するクリスマスを感謝いたします。クリスマス物語はマルコ福音書以外には全て書かれていますが、ルカのクリスマス物語は主イエスがどのような歴史の中で生まれて来られたかを記して、その降誕物語を始めるのが特徴です。

「そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である」(2:1-2)このルカの記述によって、この頃のローマ帝国の状況や、アウグストゥスがローマの皇帝として権力を握っていた頃の様子がよくわかります。今のロシアのプーチン大統領も力と軍事力でウクライナを支配しようとしています。アウグストゥスもその強大なローマ帝国の皇帝としての力をもって、人々の上に君臨し、支配下にある人々を自分の思いのままに動かそうとしました。でも、イエスさまは人々の「上」に立つのではないのです。人の「傍ら」に立っているのです。そして、人を自分の思いのままに動かそうとするのではなく、その人を愛し、その人と共に歩んでくださる方なのです。

わたしたちの王であるイエスさまは、まずこのわたしのために、わたしの罪のために、十字架にかかってくださいました。そしてわたしたちと共に歩み、共にいてくださり、この世で私たちの救い主となられました。時代が混沌する中、戸惑い悩む中で、私たちの「希望の光」として存在します。平和が脅かされる時代だからこそ、世界の隣人の平和を祈り願いつつ、私たちもキリストに出会い、真の救い主として、共に歩んでいきましょう。

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