2023年1月29日(日)のメッセージ
ヨハネの時、イエスの時
「貧しい人は福音を告げ知らされている。わたしにつまずかない人は幸いである。」
(ルカによる福音書 7章22〜23節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
本日の聖書箇所はバプテスマのヨハネが登場します。ヨハネはイエスさまのいとこであると同時に、偉大な預言者で、悔い改めにふさわしい実を結ぶように、罪の赦しを得ることができるバプテスマを受けるようにと人々を説き、訴えました。
しかし実際ヨハネ自身は律法を守り、質素に生真面目に生きた人でした。20節を見ると『来たるべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか』(20)と素直に告白している事から真面目な性格が分かります。一方でこの時のヨハネは牢獄に捕まり、人間的な不安と恐れの揺れる気持ちの中での告白でもありました。イエスさまはこれを見抜き、「わたしにつまずかない人は幸いである」(23)と使いの弟子に語ります。
イエスさまは自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分で判断するように、ということを教えます。つまり、物事は誰かの判断に任せるのではなく、自分で判断するようにということです。イエス・キリストに招かれて、キリストであると分かった時、初めてイエスさまは自分の救い主となるのです。
タイトルのように、著者ルカは「時の意識・次元」を強調していますが、私たちは自分の時ではなく、イエス・キリストの時を「新しく待ちなおす」必要があるのです。それではわたしたちは、何を誰を待つのでしょうか。それはもちろん、イエス・キリストの時(再臨)です。イエスさまは再びわたしたちのところに来てくださる、到来してくださる約束をしてくださっています。自分を新しくしつつ、その時を待ち望み、共に祈り過ごしましょう。