2023年2月19日(日)のメッセージ
神の前に豊かに
「神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。」
(ペトロの手紙一 4章10節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
「自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」(21)
今日の箇所ではイエスさまが群衆に「愚かな金持ち」のたとえを話していますが、「神の前に豊かであるとはどういう事でしょうか。口語訳聖書では「神に対して富む」と書かれています。
13節では群衆の1人が遺産問題で兄弟に分けてくれるようにお願いをして、イエスさまは「貪欲」に注意するように警告します。確かに、人間は順風満帆の時には傲慢になる事もあり、逆にどうしようもない出来事に出会うと絶望することもあります。しかし神の前に豊かになる人生は、わたしたちの人生に「希望」をもたらします。なぜなら、そのように歩む時、わたしたちは全てを神さまに委ねる事ができるからです。言い換えれば、わたしたちは神さまの計画を飛び込んで生きていくのです。私たちは人生の目的をどこに置くか、自分の「命」の根源をどこに置くか、わたしたちの生命はどこから来て、人生の一番の資本とも言える生命は誰が与えて下さるのか。イエスさまはそれをこの男に語りました。
私たちはどうしても自分の力で頑張り続けてしまいがちですし、足りない所を神さまに埋めていただこうと思いがちです。そうではなく全てが「神さまの物」恵みであり、私たちは全てを委ねなければ、神さまの前に生きる事はできないのです。今日の聖書箇所の後22節では、群衆にイエスさまは「思い悩むな」と語りかけます。
「小さな鳥」である私たちが神さまに委ねて豊かに歩んでいきたいと思います。