メッセージ

2023年2月26日(日)のメッセージ

受難節①「見つけだすまで」

「一人の罪人が悔い改めれば、神の天使たちの間に喜びがある。」
(ルカによる福音書 15章10節‬:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

本日からレントが始まりました。共にイエス・キリストの歩みを覚える時として、イースターまでの40日間を静かに祈り共に過ごしましょう。

ルカ15章全体のテーマは、「失われた者が帰ってくる喜び」です。今日の箇所でイエス様は、1匹の見失った羊の話、1枚の失くした銀貨の話を通して、失くした主人にとって、それが多くあるものの一つであったとしても、見つかり、返ってくるならば、それは大きな喜びであることを語られました。

このたとえの意味は、失われた者(罪人)が、主人(神様)の元に帰ってくる(悔い改める)ことが、いかに神様にとって喜びであり、それは抑えることのできないほどの「大きな喜び」であるかということでした。さらに、この二つのたとえに共通することは、その喜びは1人ではなく、多くの人々に「共有」されているということです。その後11節以降の放蕩息子のたとえも1人の罪人の悔い改めは、神様の大きな喜びとなったと同時に、その喜びは分かち合われています。

私たちもイエス・キリストの十字架のもとで悔い改め、主人である神様の元に帰っていくならば、神様は喜んで迎え入れてくださいます。そして私たちも、喜びを分かち合うことができなかったファリサイ派人のようではなく、神様と喜びを分かち合う者となるのです。そして必ず私たちを見つけてくださるのです。

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