メッセージ

2023年6月4日(日)のメッセージ

主の名を呼び集める者は

「実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。」
(ローマの信徒への手紙 10章10節‬:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

「主の名を呼び求める者はだれでも救われるのです。」(13)
10章ではパウロは万人の救いをテーマに展開し、「主の名を呼び求める者」は誰でも救われますと語ります。では、その救いはどのようにして為されるのか。主の言葉を「聞く」ことによってです。

10章の冒頭でパウロは熱心さに警告をしていますが、特に日本では「いわしの頭も信心から」という言葉があるように、とにかく「熱心」に信じることが大事だと言われがちです。信じる「人間側」が根本にあるのです。つまり「人間側の態度」や、「人間側の努力」など、どれほど努力しているか、どれほど信心しているかが評価されます。でもそれだと、信じる「心」こそが問題で、神は二の次、神がどんなものか、信じているものがどんなものだろうとそんなものは関係ない、と言うことになります。パウロの時代もコリント教会で聖霊や異言などの議論がありましたが、信仰は「人間の努力」や「熱心さ」ではなくて、自分が神さまとの関係の中で「どうあるべきか」、どう「応答していく」かが問われているのです。

「御言葉はあなたの近くにあり、あなたの口、あなたの心にある。」(8)
口でイエスは主であると公に言い表し、心で十字架のイエス・キリストを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われ、救いは私たちのところに来ている、私たちはただ信じ告白するだけなのです。今日も主の名を呼べることに感謝して、共に祝福を受け取っていきましょう!

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