メッセージ

2023年6月18日(日)のメッセージ

わたしに与えられた
恵みによって

「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」
(ローマの信徒への手紙‬ ‭12‬章15‬節‬‬‬‬:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

「命(ぬち)どぅ宝」とは沖縄語で「命(いのち)こそ宝」、命を尊ぶということを意味します。日本バプテスト連盟では、毎年6月23日を「沖縄(命どぅ宝)の日」として覚え、平和を祈る日」としています。また沖縄では「慰霊の日」とも呼ばれ、学校等はお休みになります。毎年この時期に梅雨明けを迎える沖縄では、よく晴れた美しい時期ですが、しかし県民にとっては、多くの命を失った78年前の沖縄に思いを馳せる日でもあります。

沖縄の歴史を振り返ると、江戸時代の薩摩藩の侵略や琉球処分、そして20世紀からの本土防衛に伴う地上戦、差別、米軍統治、本土復帰、米軍基地問題などがありました。2018年には辺野古基地移設を反対する玉城デニー県知事が当選し、沖縄基地問題で新しい展開を見せました。沖縄の痛みは、この国に生きるわたしたち、そして世界の痛みでもあります。これからも平和の主イエス・キリストに従って教会を形成する者たちとして、沖縄の声に耳を傾けていきたいと思います。

「自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。あなたがたはこの世に倣ってはいけません。」(1)
礼拝とは自分の体=生活を供え物として共に神に献げることです。そして私たちは誰と共に歩むのか問われています。共に生きたからだを主にお献げしましょう。主に従いみこころを求めながら共に喜び共に泣き礼拝をお献げしたいと思います。

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