メッセージ

2023年8月27日(日)のメッセージ

箱舟生活

「さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。」
(創世記 7章1節:日本聖書協会 新共同訳 旧約聖書)

牧師 伊藤真嗣

「主は、ノアの後ろで戸を閉ざされた。」(16)
ドキっとする言葉です。それまで主に従順に従ってきたノアですがこの時、その恵みの時代は終わり、人類は洪水によって流されて、主が箱舟の戸を「閉ざされて」しまいました。今続く現代も、いつかその終わりを主が宣言される時が必ず来るのです。私たちはその時に向かってどう備えるのでしょうか。

私たちはどうしても自分を「第一」に考えて、自分の思い通りになるように「これが御心なんだ」「聖書が言うから間違いない」と神さまを自分に引き寄せていませんか。確かに神さまからの示しは大切ですが、本質は私たち側からの「答え」を決めるのではなく、それが御心かどうか求めつつ、また神さまのご計画の中でどう歩むかが問われているのです。たとえ、「後ろで」戸が閉められるような人生の経験、すなわち、自分にとっては好ましくない事を引き受け、後戻りできないような事態に陥った時にも、かえって主の守りの中、祝福の中にいれられて、幸いと言える信仰生活が送れる希望に目を向けたいと思うのです。そして、私たちは復活の主イエス・キリストを待ち望み、再び戸を開かれる主の呼びかけに応えていきましょう。

「兄弟たち、わたし自身は既に捕らえたとは思っていません。なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、 神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。」(フィリピの信徒への手紙3‬:‭13‬-‭14‬)‬

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