メッセージ

2023年9月3日(日)のメッセージ

洪水の終わり

「さあ、あなたもあなたの妻も、息子も嫁も、皆一緒に箱舟から出なさい。」
(創世記 8章16節:日本聖書協会 新共同訳 旧約聖書)

牧師 伊藤真嗣

創世記8章では、ノアの時代の洪水の記事となります。しかし、洪水も終わりの時を迎えます。創世記は「神は、ノアと彼と共に箱舟にいたすべての獣とすべての家畜を御心に留め、地の上に風を吹かせられたので、水が減り始めた」と記します(1)。

8章のノアが箱舟から出てくる場面はよく知られていて、「鳩とオリーブ」は象徴的な光景です。鳩がオリーブの枝を嘴にくわえてきたことから、この姿が平和のシンボルとなり 「オリーブの枝を差し出す」ことが和解のしるしとされていきます(1949年、パリ国際会議で、ピカソがデザインしたポスターが作られ世界中に浸透し、ピカソもまたスペイン内戦という惨事を経験している)。聖書の場面では、12節でさらに7日後にノアが鳩を放つともう戻らなかったことから、水が完全に引いたのです。

水(洪水)はバプテスマを象徴します。バプテスマは、水の中をくぐるとき私たちが一度罪が死ぬことを意味します。ノアの時代、世界はすべて水の底に沈みました。しかし、イエスさまという救いの箱舟に乗った現代の私たちは、水の中から引き上げられて再び歩み始めます。「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。」(コリントの信徒への手紙二‬ ‭5‬:‭17‬)‬‬そして今「箱舟から出なさい」と命じられています。その招きに応えましょう!‬‬‬‬‬‬‬

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