メッセージ

2023年12月10日(日)のメッセージ

独り子をお与えになった神

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。」
(ヨハネによる福音書 3章16節‬:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

この箇所は宗教改革者のマルチン・ルターが「小福音書」と呼び、あるいは「聖書の中の聖書」「福音書の中の福音書」と言えるところで。この短い聖句の中に、福音書の神髄がしっかり凝縮されています。

「神は愛された」聖書の語っている福音というのは、このことなのです。わたしもあなたも愛されていますよ、そのことが福音、「喜びの知らせ」なのす。 Good Newsです。罪と悲惨のはびこる「この世」にいるわたしたち人類全てを愛されている神さまは、どのくらい愛してくださっているかと言うと、「その独り子をお与えになるほど」なのです。つまり、自分の一番大切なものをあげてしまうほど、神さまはあなたを愛し、わたしを愛し、この世を愛してくださっているのです。

また「世を愛された」(16)「世」というのは、つまり、わたし自身であり、あなたであり、すべての人のことです。神はわたしたちを愛された。
わたしたちがこの世に生まれ、生かされているその理由は、神がわたしたちを愛されているから、ということなのです。そして、その一人も滅びることなく、永遠の命を与えようとして、わたしたちを造られたのです。

この神さまの愛のメッセージに応えましょう。この呼びかけに応答しましょう。
クリスマス、イエスさまの誕生日に、十字架を見上げ、感謝をもって、この呼びかけに応え、この日をお祝いしたいと思います。

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