2023年12月17日(日)のメッセージ
東から来た3人の博士
「東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。」
(マタイによる福音書 2章9節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
クリスマスという言葉は、「クライスト(Christ)) 」と 「ミサ」をつなげた言葉です。クライストはキリストのことで、ミサは「礼拝」のことです。キリストを礼拝するという意味があるのです。つまりイエス・キリストの生まれたその時に、イエスさまを捜して礼拝した人たちの話がこのクリスマス物語です。
しかしイエスさまは家畜小屋にあった飼い葉桶の中で寝かされていました。鍵もかかっていないような、汚い、誰でも入ることができる家畜小屋で、馬でもロバでも入ることができたのです。「イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、」(1)「占星術の学者」とここには書かれています。そんな開かれたところであったにも拘わらず、そこに集まってきたのは、野宿をしていた羊飼いたちと、東の方からやってきた、3人の博士たちです。「東の方」と書いてあるだけで、それがどこの国なのか、名前は誰なのかも分かりません。しかも異邦人である彼らも、みんなイエスさまのもとに集まり拝みました。またみんな互いに異なる者同士がこの時のために、神さまの導きに「寄せ集め」られてきました。
「求めなさい、そうすれば与えられる。捜しなさい、そうすれば見つかる。門をたたきなさい、そうすれば開かれる」(マタイ7:7)誰でも、求めるなら与えられるのです。捜したら見つけることができるのです。門をたたけばその門は開けられ、イエスさまの愛にふれることができることができるのです。全ての人に、イエスさまの救いが与えられるのです。今夜、イエスさまの誕生日を記念して、イエスさまの救いを真剣に求め、この時の3人の博士たちのように、へりくだった心で私たちもイエス・キリストに出会いたいと思います。