2023年12月24日(日)のメッセージ
貧しき王
「初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。」
(ルカによる福音書 2章7節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
クリスマスおめでとうございます!本日は午前中のクリスマス礼拝と夕方のイブ礼拝の2つの恵みを頂けることに心から感謝致します。私は藤沢教会に来てから3回目のクリスマスになります。皆さんは今年のクリスマスをどのようにお迎えになっておられすか。ご家族と一緒に祝れたり、病床で迎えられたり、今年家族が1人増えた方、また反対に今年大切な家族が天に召されたという方もいるでしょう。すべての人が一人ひとりの思いの中で、主の平和の訪れがありますように。
本日の箇所では、タイトルにある通り、ローマ絶対権力の下で貧しい大工という家庭の中に、「飼い葉桶」という汚い小さなものの中にイエスさまは生まれました。
この世の誰も目にとめようとしない場所、底辺と思える場所に関わられ、自らの姿を表される方がイエス・キリストなのです。そのような無力な人間として、神の御子は生まれ落ちたのです。でも、イエスさまは人々の「上に立つ」のではないのです。
「人の傍ら」に立っているのです。そして、人を自分の思いのままに動かそうとするのではなく、その人を愛し、その人と共に歩んでくださるのです。わたしたちは主イエス・キリストを王とする国の民として生きています。わたしたちの王であるイエスさまは、まずこのわたしのために、わたしの罪のために、十字架にかかってくださったのです。
わたしたちも「貧しく小さな者の1人」です。そのような王の姿を見つつ、わたしたちの王と共に、新しい年にわたしたちのなすべきことを始めたい。あらためて、このクリスマスに決意したいと思います。