メッセージ

2024年2月4日(日)のメッセージ

良い羊飼いのもとで

「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。」
(ヨハネによる福音書‬ ‭10‬章11‬節‬:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

ヨハネ10章は有名な「羊と羊飼い」の話しで、私たちと神さまの関係を表していま す。イエスさまは「私は良い羊飼いだ」と言われました。そして、「良い羊飼いは羊のために命を捨てる」(11)と言われます。群れのために命を捨てる羊飼いこそ、良い羊飼いだと語られています。

しかし一方で私たちは他の羊のために命を捨てることはなかなかできません。隣人を自分のように愛しなさい(マタイ22:39)と言われ、主に命じられても、現実的には私たちは弱い人間の1人であり命を捨てることは出来ません。しかしこの箇所は、犠牲愛を言っているのではなく、それくらい大切な人を愛し抜くことが問われています。

「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。 主はわたしを青草の原に休ませ 憩いの水のほとりに伴い 魂を生き返らせてくださる。 主は御名にふさわしく わたしを正しい道に導かれる。」(詩編23:1-3)主の囲いの中はおいしい青草が生えている緑の牧場です。囲いの外にいた者もこの中に入ってもいいのです。この良い羊飼いの囲いに入る者は豊かな人生とイエス・キリストの「永遠の命」が与えられるのです。しかしイエスの群れに属さなければイエスさまを信じることはできません。イエスさまを信じたからイエスの群れに属するのではなく、まずイエスさまの囲いの中に入り、イエスさまに属する必要があるのです。

今も主イエス・キリストは「わたしは良い羊飼いである」と言われます。私自身の歩みを振り返る時、そこには確かに主イエス・キリストの愛と恵みの数々があるのです。

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