2024年4月7日(日)のメッセージ
やもめの大切な息子
「もう泣かなくてもよい。」
(ルカによる福音書 7章13節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
新年度が始まりました。新しい始まりと恵みに神さまに感謝しましょう。
この物語はイエスさまの奇跡の業として、聖書の中でここにしか出てきません。ある意味特別な話です。やもめの1人息子のよみがえりは、イエスさまの恵みは死のかなたにも及んでいることを示しています。
イエスさまはここで、二つの言葉をかけて、この息子を生き返らせたのでした。母親には「もう泣かなくともよい」。死んだ息子には「起きなさい」たったこの二つの言葉でこの息子は息を吹き返しました。「死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親にお返しになった」(15)
人間は確実に死ぬ。いつかは死の陰の谷を一人で歩まなくてはならないのです。しかしその時にも主が共にいてくださるのだ、それならば、死の陰の谷を歩むときにも恐れない、主はわたしの魂を生き返らせて下さるということを信じて、死を迎えることができるのだ。それこそがイエス・キリストが、わたしたちに示してくださった福音と言えるでしょう。イエスさまの優しさが、無条件の愛の中にあります。
主の復活の力を信じましょう。主イエス・キリストは死というものに打ち勝っている。神様はいつも私たちを見守り、命を与え続け支えてくださいます。今日もこうして新しい季節の命の恵みが与えられることに心から感謝します。