メッセージ

2024年5月5日(日)のメッセージ

隣人を愛するとは
ー自分を赦すことから始まる

「隣人を自分のように愛しなさい。」
(マタイによる福音書‬ ‭22章39節‬‬‬:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

「隣人を自分のように愛しなさい」(マタイ22:39)という言葉は、聖書の中で最も重要な掟である、とイエスさまが語っている言葉です。一方でそれがなかなか難しい。私も若い頃、家族や友人と些細なことで衝突した時、相手の行為や発言に対して「赦すべきだ」、「赦さなければならない」、と人から言われたり思ったとしても、傷付いた心からなかなか赦し合えないことがありました。

今日の箇所でもイエスさまは人を愛することを教えています。しかし、大切なのは、私たちは「自分自身を愛する(赦す」必要があります。そのことで苦しむ必要はありません。なぜならイエス・キリストの十字架によって私たちの罪の赦されたのだから。私たちに生命を与え、私たちを生かしてくださる神様が、私たちのことを愛し、赦してくださっているのです。私たちは、自分を愛し、また赦し、それと同じように、他の人たちを愛し、そして赦すのです

私たちは自分の正しさが先立ち、どうしても「赦せない」時があります。しかし天の父に祈る時、あなたに「愛の道」が開かれます。そして、そこに一人では負いきれない重荷を共に担い、新しい命を受けるようにと招いてくださっている「赦しの神」が導いてくださいます。そして私たちも赦し、赦された時にはじめて隣人を愛し、新しいキリスト者として開かれた人生を生きることができるのです。

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