2024年6月2日(日)のメッセージ
キリストに出会う場所
「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。」
(ヨハネによる福音書 1章49節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
ヨハネによる福音書1章の後半には、イエスさまと最初の弟子達との出会いが描かれています。その中でも、特にイエスさまがフィリポに「わたしに従いなさい」(43)と呼びかけられるこの「従う」という言葉は37節にも使われていますが、ギリシャ語では「弟子としてついて行く」という意味があります。
またその後、「ナザレから何か良いものが出るだろうか」(46)と最初は懐疑的なナタナエルは、「いちじくの木の下」にいたことをイエスさまが見ていて、彼の人生の悩みと信仰を見抜いていたことに驚き、「ラビ(先生)あなたは神の子でイスラエルの王だと認めました。」(49)いちじくの木はユダヤ人にとって平和と祈りの象徴です。ナタナエルは信仰を求めて、イエスさまと出会い変えられたのです。そしてあなたが、神様から受け取った愛を分けるとき、イエスさまから受け取った恵みを分けるとき、そこが、キリストを証する、「礼拝の場」にもなるのです。
私たちは日々の生活の中で必死に生きていますが、それも神さまはご存じで、遣わされた先で、ナタナエルのように、キリストと出会い、イエスさまの眼差しの中で福音の恵みと喜びを気付く必要があります。そして、今日もまたイエスさまを信じる入口に留まるのではなく、更にその先の献身の招きに応えたいと思います。