2024年6月23日(日)のメッセージ
沖縄命どぅ宝の日
「力を捨てる」
「力を捨てよ、知れ わたしは神。 国々にあがめられ、この地であがめられる。」
(詩編 46篇11節:日本聖書協会 新共同訳 旧約聖書)
牧師 伊藤真嗣
今日のタイトル「力を捨てる」です。しかし本当に私たちはそのことを本当に理解しているでしょうか。
6月23日は沖縄慰霊の日ですが、私たちはこの日を「命どぅ宝(ぬちどぅたから)の日」と呼んでいます。第二次世界大戦末期、沖縄では激しく残酷な地上戦が繰り広げられました。私たちは戦争を始めると、止められず、命より大切なものがあるように感じてしまいます。誰かのために死ぬことは尊く、素晴らしい事だと教えられるのです。一方で「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」(ヨハネによる福音書 15:13)というイエスさまの言葉は自己犠牲を意味しているのではありません。それほどまでに深く私たちのために、十字架に掛かり、「新しい命」を与えてくださいました。聖書が教える神さまの愛ほど「大きな愛」はありません。だから1人1人の命を大切にすることを示しています。
私たちは「命どぅ宝」命こそ宝という言葉を大切にしたいと思います。命は神さまからいただいたものです。私たちは戦争ではなく、「命を選んでゆく」という選びを示すのが、命どぅ宝の意味です。「命どぅ宝」それは神様からいただいた命を大切にする日なのです。その事を改めて神さまに感謝し、お祈りしましょう!