2024年11月17日(日)のメッセージ
父が与えてくださるパン
「わたしたちに必要な糧を今日与えてください。」
(マタイによる福音書 6章11節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
日本ではフードロスの問題が深刻です。年間500万トン以上の食べ物を廃棄していて、日本に住む全ての人が、毎日おにぎり1個分ずつ捨てている計算になります。有り余るほどの食料があるのだから、日本においては、食糧危機は起こらないのではないかと考える人もいるかも知れませんが、実はそうとも言えません。子ども食堂が全国に数多くあるように、7人に1人の子どもが貧困で食事に困っている現実があります。厚労省の発表によると、日本の2021年の相対的貧困率は15.4%。なんと先進国の中では最悪の数字で、その中でも、ひとり親世帯の貧困率は44.5%となっていて、とても厳しい現実がそこにあるのです。他にもヤングケアラー、給食費の問題など…
「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きるものである」(ルカ4:4)イエスさまは、私達に御言葉を糧として生きることを願うように教えておられます。
来週以降、世界祈祷週間、アドヴェントに入ります。今世界では本当に飢えや貧困の中で、切実に「日用の糧」を求めながら、クリスマスを迎える人々が沢山います。その人達は、主の到来を待ち望みながら、再び訪れてくださる主を心から待っているのです。私達はこのように、現実に食べ物を今必要としている人々の「我らの日用の糧」を求める切なる祈りに、自分の祈りを重ね、この「主の祈り」を捧げなくてはいけないと強く思います。