2024年12月15日(日)のメッセージ
祈りによるハーモニー
(ど真ん中にいる主)
「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」
(マタイによる福音書 18章20節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
本日の中心聖句で、「その中にいる」とは、ギリシャ語で「ど真ん中」という意味が含まれています。一方で、「心を合わせるなら」とは、ギリシャ語で、シンフォニア(シンフォニー)。交響曲のことですが、響きを共有するという意味があります。まさに、教会に集まる一人一人の存在、人格、個性を合わせていくという意味なのです。音楽家は個性のある人が多いものです。それぞれ芸術へのポリシーがありますが、指揮者はそれを一つにまとめる役割があります。
同じように、イエスさまが「ど真ん中」にいてくださり、みんなの祈りを、みんなの賜物を引き出してくださり、まとめてくださるのではないでしょうか。その時こそ、素晴らしい「祈りと賛美のハーモニー」が生まれるのです。一人よりも二人、そしてそれ以上が心を合わせれば、その祈りは大きく膨らみ、響き合う。そして、それを受け止めた神さまは、喜んで祝福と恵でわたしたちを包んでくださるのです。
「祈りと賛美によるハーモニー」。アドベントを迎えて、主イエスは、「ど真ん中」でわたしたちの祈りのコンダクターとして、すばらしい働きをなさっています。今、イエスさまはわたしたちのど真ん中で、「名指揮者」として指揮をとってくださっているのです。