
2024年12月29日(日)のメッセージ
賛美する老人
「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり この僕を安らかに去らせてくださいます。 わたしはこの目であなたの救いを見たからです。」
(ルカによる福音書 2章29~30節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
今年最後のテキストは「シメオンの賛歌」で2人の男女の老人が登場します。アンナの方は84歳とわざわざ年齢が聖書にはっきり書かれています。(37)84歳は日本では平均寿命くらいですが、この時代ではかなり長生きの方だったのでしょう。
老いというのは、誰もが訪れるものですが、決して情けないことでも悲しいことでもないのです。バプテストでは一人ひとりの自覚・主体的信仰の応答を大切にしています。ですから、シメオンのように聖霊の導きを信じて来るべき方を待ち望み歩むなら、そして預言者アンナのように昼も夜も祈り、神に仕えるのなら、何も恐いことはないのです。あなたがシメオンとアンナの賛美のように、キリストと出会い、「神に向かっていく」という一点へと心が向けられていくなら心安らかな心持で、天国へ目指す信仰を持つ事ができるのです。
今年も様々な事がありました。大晦日を迎えて、わたしたちもこのシメオンの賛歌の「今こそ去らせてください」(29)という心を味わい、一年の最後の礼拝を守りたいと思います。
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