2025年1月5日(日)のメッセージ
誘惑と試練を乗り越えて
「私たちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください。」
(マタイによる福音書 6章13節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
新年おめでとうございます。2025年が始まりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。お正月はついゆっくりしてしまったり、食べ過ぎてしまったりしがちですが、昨年元旦は突然能登地震もありました。私たちは様々な「誘惑と試練」に囲まれています。
この「誘惑」というギリシャ語(ペイラスモス)という言葉には、他に「試験、試み、試練」などの意味があります。誘惑と試練はもともとは1つの言葉です。しかし、日本語の意味は微妙に意味合いが異なるので、クリスチャンは「試練」というと、何か神さまから与えられた訓練の一つで、わたしたちを成長させる「良いもの」と捉えているからです。逆に誘惑は弱い人間が誤った道に引き込まれる「悪いもの」と否定的に考えてしまいます。
イエス様自身、かつて荒野でサタンの誘惑を受けて勝利なさいました。(マタイ4:1-11誘惑を受ける)弱いわたしたちが、それでもなお困難を乗り越えて神様の道を歩むことができるために、この「主の祈り」を教えてくださったのです。
2025年の始まりに感謝します。今年はどのような年になるでしょうか。すべての私たちの罪を解放してくださった十字架の主に感謝しつつ、そしてこの「主の祈り」の最後の祈りから、新しい一年に向っての、わたしたちの祈りの在り方、礼拝の在り方を導いていただけるように神さまに共にお祈りしましょう。