2025年2月16日(日)のメッセージ
鳥を養う神
「命のことで何を食べようか、体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切だ。」
(マタイによる福音書 6章25節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
「空の鳥をよく見なさい」(マタイ6:26)は、山上の説教でイエス様が語りかけられていることで知られます。私も大好きな聖句で、若い頃から人生の節目で励まれています。一方でルカの方では「カラスのことを考えてみなさい」(24)とイエス様は仰っているのです。
「思い悩む」という言葉は、「割る」という意味を含んだ言葉です。心がいくつにも割れて、集中できないことが、思い悩む状態なのです。日常生活で「あれはどうしよう、これはどうしよう。」いつも気になって、心を落ち着けることができない。でも実はこの「思い悩むな」という言葉の少し後に、イエス様は「恐れるな」(32)ともおっしゃっています。
私たちは人間関係の中で思い煩い、疲れ果てることがあります。わたしたちの心を支配しているのは、この「恐れ」です。「あの人は私のことを批判している」。「受け入れてくれていない。拒絶している」。人が自分をどう評価しているか、私たちは恐れます。だからその恐れを消し去ろうとして、相手を裁いて恐れに打ち勝つために、ネットやSNSでも相手を攻撃(バッシング)して人を追い込む事もあります。
自分がどんなにちっぽけで、自分がだれからも認められず、自分はなんて情けないのだろうと思うこの私たちに、「小さな群れよ、恐れるな」と言ってくださっているのです。神様のもとには「恐れ」も「思い悩み」もありません。一羽のカラスのことをも養ってくださることに感謝しつつ、神様の養いの中で身を置きましょう。今週も皆さんの歩みの上に、神様に心を向け、平安が与えられますよう祈ります。