メッセージ

2025年4月13日(日)のメッセージ

ああ、十字架!!

「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」(わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか)
(マルコによる福音書‬ 15章34節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

ゴルゴダの丘で、イエスはいよいよ十字架につけられたクライマックスの場面で。本日登場するキレネ人シモン、一緒に十字架につけられた2人の強盗、百人隊長、マグダラのマリア、母マリア婦人達など、十字架の下で集まった人々は、死を越えた神さまの出来事を「目撃」するのです。‬‬‬‬

時にはついに沈黙を破り、主イエスは「3時にイエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになっ たのですか」(34)この魂の叫びは私たちの「叫び」でもあります。この言葉は、神さまに見捨てられて助けてもらえない、「絶望の叫び」です。こんなに、イエスさまが叫んでいるのに、しかし神は助けてくださらなかった。主イエスは十字架上で死ぬ必要があったからです。この時主イエスは、一度神から見捨てられたのです。しかし、ここからわたしたちは、どんな絶望の中にあっても、その絶望を「わが神、わが神」と叫び、訴えることができるのです。それはとりもなおさず、主イエスと共に、神さまへの信頼を最後まで失わずにいることができる、という希望です。

十字架はイエスを神と信じることのできない者にとっては「あーあ・・・十字架」であるけれど、イエスを信じる人にとっては「ああ!十字架!!」となるのです。それが2000年前の十字架の出来事なのです。

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