メッセージ

2025年8月17日(日)のメッセージ

湖の上を歩く(通り過ぎる主)

「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」
(マルコによる福音書‬ ‭6‬章50‬節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

先日私は連合の第4次能登ボランティア活動に参加しました。今回は、北海道の北星学園大学の学生(6名)も一緒に参加してくださり神奈川の12名、総勢19名で協力して仮設の方々との賛美カフェ集会を行いました。志賀町富来の2つの地域の仮設住宅の方々と集会を通して交流しました。家族や家を失って悲しんでおられるのを聞いてとても心が痛みましたが皆さんとても喜んでくださり、私たちがとても励まされました。一方で震災から2年経ち、仮設に住む方々は高齢化が進み、生活の変化や課題も多くあります。何より心が不安になっています。最近では、能登地震の報道も少なくなり、取り残された場所や人が沢山存在します。復興に向けて、私たちは何が出来るか。今回のようなボランティア活動を継続しながら、共に祈り続ける事が大切だと思います。

今日の聖書のように、私たちの人生という旅にはいっぱい逆風が襲います。社会という荒波に送り出されて、しかも逆風にあって。生きるのは大変です。何らかの困難を背負って、辛い思いをしておられる方もいて、「なんで私だけがこんな目に」というような、病、事故や災害、不条理な何かを背負う現実の姿があります。そもそもこの世で生きている、もうそれだけで、みんな大変です。本当によくやっています。

しかし、あなたがひとたび、1人で本当に困難な時、逆風で苦しむとき、実は、振り向けば、そこに通り過ぎる主はおられます。「恐れるな、安心しなさい、私がここにいる」とおっしゃる主があなたのそばにおられます。苦しんでる私たちに手を差し伸べてくださる主を信じて、この日々を精一杯生きていきましょう!

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