メッセージ

2025年11月30日(日)のメッセージ

和解の力―山に向かって祈る

「祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。」
(マルコによる福音書 11章24節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

世界祈祷週間を迎えました。私たち藤沢教会は日本バプテスト連盟に加盟していますが、一つの教会の中で完結したり、あるいは孤立するのではなく、広く教会間で協力関係を築くことをバプテストは大切にしています。そして世界の現状と国内外との協力伝道・宣教師を覚えて祈りと献金で支援します。

その中で、1995年に起こった「ルワンダ虐殺」は、30年経った今も私たちの記憶に残っています。2つの民族の憎しみから虐殺が起こりました。仲良く暮らしていた人々がある時期から指導者や、マスメディアに扇動され、虐殺が起きたのです。この虐殺では多く子どもが犠牲になりました。この虐殺の原因は、誰の心にもある差別や暴力への誘惑です。しかし、2005年に始まった佐々木さんの国際ミッションボランティアの働きは、残された人々が憎しみや怒りの試練の「山」を越えて、和解と平和の道を築くために今もなお活動は続けられています。

神さまは私たちの間に立ち、和解の力を与えてくださる方です。人間の罪は消えませんが、その罪を十字架を通して、私達は赦され希望を持って歩む事が出来るのです。私たちはこの希望を待ち望みつつ、協力伝道に加わり共に祈り続けたいと思います。「実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し.十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。」
(エフェソの信徒への手紙‬ ‭2‬:‭14‬-‭16‬)‬

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