メッセージ

2026年4月19日(日)のメッセージ

弱さを抱えて生きる

「ペトロが、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存じです」と言うと、イエスは、「わたしの小羊を飼いなさい」と言われた。」
(ヨハネによる福音書‬ ‭21‬章15節‬‬:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)

牧師 伊藤真嗣

ヨハネ福音書では、ペテロは人間の弱さの象徴として描かれます。「主のためなら命‬を捨てます」と言っていた一番熱心な弟子ペテロでしたが、「恐れ」に負けてしまいます。ここには、人間の弱さや、自信があっても状況によっては簡単に折れてしまう姿が描かれています。‬‬‬‬‬

復活の主イエスがペテロに三度「わたしを愛しますか」と尋ねるのは、この三度の否定を三回「愛しています」と言わせることで、過去の三回の否定を覆し「わたしの羊を飼いなさい」と新しい使命を託して、ペテロを「回復させている」と理解されています。

これでようやく、ペテロは「再出発」をすることができるようになりました。「人をとる漁師になりなさい」と最初は言われ召命に従うも、主を三度否定することでつまずく彼が、悔い改めて再び立ちあがって、主イエスに従うことができるようになりました。神さまのドラマは、私たちに「やり直し」を与えて下さいます。

私たちにもそれぞれ「召命」が与えられています。誰が偉くて信仰や行いや知識において優れて劣っているとか、人がどうあるとか、何が足りないとかとかそういう風にはキリストは私たちを見るのではありません。私たちの働きを量るものがあるとすれば、それはただひたすら、私たちが主から頂いたそれぞれの役割にどれだけ忠実であるのか、その一点のみです。問題は、聖霊によって強められ、それぞれの召命を忠実に果たし、あなたらしく主に従っていく事でしょう。「わたしの羊を飼いなさい」(17)という主の招きに応えて、互いに弱さを抱えた者として、共に神さまを見上げて歩んでいきましょう。

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