2026年9月13日(日)のメッセージ
偶像から離れて
「パウロは彼を見つめ、いやされるのにふさわしい信仰があるのを認め、 「自分の足でまっすぐに立ちなさい」と大声で言った。すると、その人は躍り上がって歩きだした。」
(使徒言行録 14章9-10節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
「リストラ」という町名を聞くと、現代の私たちはどこか親近感(あるいは少しドキリとする響き)を覚えないでしょうか。今では「会社を辞めさせられること」を指す言葉としてすっかり定着していますが、本来は英語の「リストラクチャリング(Restructuring)」の略であり、「再構築」を意味します。企業が組織を立て直す経営上の行動であり、本来は労働市場を再構築してより良い状態を目指すという積極的な意味を持つ言葉です。
使徒パウロとバルナバは、まさにその名の響きを持つ古代の町「リストラ」で、偶像礼拝をする異邦人に向けて熱心に福音を語りました。この町の神殿のほとりで、生まれつき足が不自由で、一度も歩いたことのない男が座って物乞いをしていました。二人が語る御言葉に耳を傾けるその人の近くで、神さまは温かい眼差しを注いでおられました。
私たちは普段、神さまという大きな手に支えられて生きています。しかし、その恵みが大きすぎるあまり、時としてその支えを見失ってしまうことがあります。人生を諦めて神を信じず、あの歩けなかった人が神さまの愛に触れて再び立ち上がったように、私たちも日々の歩みの中で主の温かい眼差しに気づき、新しく人生を「再構築」していただく恵みに心から感謝したいと思います。


