2026年10月25日(日)のメッセージ
ザアカイ物語―
向こう側から来る救い
「今日、救いがこの家を訪れた。」
(ルカによる福音書 19章9節:日本聖書協会 新共同訳 新約聖書)
牧師 伊藤真嗣
ザアカイ物語は、四つの福音書の中でも、『ルカによる福音書』にしか出てこない、しかもたった10節だけの短いお話です。ザアカイは罪人とされる徴税人ですが、この職業は人々から嫌われていたと言います。当時のユダヤの人々は、自分たちの国を支配するローマへの税と、土地の領主に対する税との二重課税に苦しめられていました。その税金を人々から取り立てる取税人は、人々にとっては、そもそも“ローマの手先”というイメージや、仲間達からまきあげた金でのうのうと暮らす“裏切り者”というイメージが色濃かったため、“取税人”であるということだけで“罪人”と呼ばれてしまったのでしょう。
ザアカイは、キリストに出会い変えられて、イエスさまに、「持っているお金の半分をまずしい人に分けてあげます。だまして集めたお金があるなら、4倍にして返します」と言います。「この家に救いが来た」と言いました。救いは向こうから勝手にあなたのところにきたと伝えたかったのです。すべての人に救いが訪れます。
この人間というのは、生まれながらに罪にまみれていて、どうしようもない存在なんだということを、一人一人が知る必要があるのです。しっかりとそのことを、恐れないで、伝えていかなくてはならないのです。
私たちは、神から離れ、神に背を向け、神に反逆した自己中心的な生活をして来ました。しかし、愛に満ちた神は、このような罪深い者たちのために、ご自身のたったひとりの御子イエス・キリストを救い主として、この世に遣わしてくださいました。十字架の贖いにより私たちの罪は赦され自由とされました。そのことによって私たちは本当の神の愛を知り、ザアカイは私たちの姿でもあります。私たちの心のうちに主を招き、隣人と共に歩みましょう!


